究極の自然派化粧品?

この手作り化粧品による肌トラブルは少なくありません。
肌トラブルを起こした人に使ったものを聞いてみると「野菜や果実をすりつぶして肌に塗った」や「緑茶でパックしてみた」と様々な方法を試しているようです。
昔だと「キュウリを水につけておいて、それを化粧水がわりに塗る」というものもありました。
しかし、高価な有機栽培のキュウリを購入して天然水でつけたとしても、雑菌が入れば腐食してしまうこともあります。
「手作り化粧品は究極の自然派化粧品だから安全」という法則がなりたたなくなるわけです。
トラブルが起きにくいような処理
一般的にメーカーが作っている化粧品は、通常の生活環境の中では、トラブルが起きにくいような処理が行われています。
パッケージはきちんと消毒され安全性を確認した上で、製品が入れられます。
また、使う人によって保存状態も違うだろうということまで考慮して、問題が起きないように処置されています。
そういった製品の安全面に、多くの化粧品会社は多額の費用をかけているわけです。化粧品の値段にはそういう部分も含まれているのです。
こういった安全面を手作り化粧品では、自ら行わなくてはなりません。
パッケージを沸騰して使う素材の安全性や菌などの付着がないかなどを確認するのは、素人では限りがあります。
また、手作り化粧品でトラブルが起きた人に、なぜ手作りにしたのか理由を聞いてみたところ「ケミカルなものより食べられる素材のほうが肌にいいと思った」というような回答が多数ありました。
「食べられるものは肌にも使える」というのは、一見理にかなっていそうに見えますが、口の粘膜と皮膚とでは、構造と免疫力が違います。
口の中では問題が起きなくても、皮膚にその素材をつけたとたんに、アレルギーを起こすものもあります。
自然のものだから、食べられるものだから安全ということはありません。
特に、手作り化粧品など自然なものを好む人の中に、乾燥肌や敏感肌などに悩んでいる人が多く、藁(わら)をも掴(つか)む思いで頑張っている人も少なくありません。
しかし、肌トラブルが起きている人が、このような手作り化粧品を使うのは、ますますリスクが高まる可能性が大きいと思います。
