「原液」化粧品とは何か?
もとになる濃い液体があって、それをうすめて使うものを「原液」といいます。
「ビタミンC原液」や「100%セラミド原液」などという化粧品が人気あるようです。
たしかにトロッとして、いかにも原液っぽく効きそうです。
しかし、よく考えてみると首をかしげたくなります。
これらが原液なのだとすれば、ビタミンCの化粧水などはどれもこれをうすめて売っていることになるのでしょうか?
以前に外国のあるコーヒーショップでは、原液のように濃くいれたコーヒーをお湯でうすめて、ラテやカフェモカを作っているということを聞いて驚いた事があります。
化粧品もそんなノリなのかと疑ってしまいます。
何にでも原液があるというわけではない
例えば塩水です。塩水は塩の原液があってそれをうすめて作るわけではありません。
塩を水に溶かして作るわけで、塩に原液は存在しないということです。
もし100%の塩水が存在するなら、それは液体ではなく塩そのもの、つまり粉末のことでしょう。
塩を限界まで水に溶かしたものを一番濃い塩水だからそれを「塩水の原液」としたとしても、イメージする原液のようなドロッとした粘液状にはなりません。濃度25%程度であるならば、見た目は水と同じです。
化粧品に含まれるビタミンCやセラミド
通常は白い粉で化粧品原料として売られています。見た目は塩によく似ています。ビタミンCのリン酸ナトリウム型を例にとると、通常は30%弱くらいしか水に溶けません。
それ以上濃くしようとしても下に粉が沈んでくるだけで、ドロドロにもなりませんし、当然100%にもなりません。
「ビタミンC原液」などの原液という化粧品はありえないのに人気があるのは不思議です。
たしかに濃い方が効くだろうというのは自然な考え方ではあります。
ビタミンCやセラミドなどのお肌に良いとされているものならば原液を塗ってみたいと思うでしょう。

