界面活性剤は肌のうるおいも溶かし出してしまう

料理をした後、肉やサラダ油を触った手を水で洗っても、ぬるぬるとしてなかなか落ちません。
油は水では落ちないからです。
ところがオイルクレンジングは、油分を多量に含んでいるのに水を加えた瞬間、白く乳化して、さっぱりとすすぐことができます。
これが界面活性剤の力です。
しかし、この界面活性剤は、同時に肌のうるおいも溶かし出して、水と一緒に流してしまうのです。
更に、もうひとつの問題点
液状であることです。
クリームやジェルタイプのクレンジング料に比べると、オイルクレンジングは液状でサラっとしているので、肌になじませるとき、どうしても手で直接肌を摩擦してしまいます。
これは、界面活性剤を肌にすりこんでしまうことになり、よけいに肌のうるおいが奪われます。
たくさんのメーカーからいろいろなオイルクレンジングが売り出されていますが、基本的にクリームやジェルタイプのクレンジング料に比べると、すべて肌への負担が大きいと考えましょう。
最近「天然高級オイル使用」「肌に負担をかけない重めのオイル」などという高価なものも見かけますが、良質の油でも水と混じらないという点は変わりません。よって多量の油分を落とすための、強めの界面活性剤を含む事になるのです。
選ぶべきは、クリームタイプか白っぽいジェルタイプ
いちばん肌へ負担が少ないのは「クリームタイプ」適度な油分と界面活性剤を含み、また、しっかりとした厚みと固さがあるので、肌をこすらずに済むからです。
ジェルタイプもよいのですが、ジェルを選ぶ場合は、透明なものでなく白っぽいタイプ(乳化ジェル)を選びましょう。ただし、クリームや乳化ジェルタイプのクレンジング料ならなんでもよいというわけではありません。
やはり、極端な安物はおすすめできません。
値段がすべてではないですが、ある程度は中身を反映しているものなのです。
クレンジングはどうしても肌に負担をかけるものなので、せめてその中で質のよいものを選びましょう。
具体的に言うと、2500円以上が目安です。そのくらいがクレンジングとしての標準的な価格でしょう。
オイル以外に、こんなクレンジング料もNG!
肌にやさしいというイメージで人気の「ミルクタイプ」ですが、これは油分が少なく水が多目です。サラッとして水っぽいので、メイクとなじみにくいものが多いようです。ファンデーションを塗らず白粉だけなど、メイクが軽めの人ならばよいですが、普通のメイクをしている人にはおすすめできません。
手軽さで人気の「シートタイプ」や、コットンに含ませて使う「ウォータータイプ」は、油分をほとんど含みません。
「まず油分でメイクを浮かせる」というプロセスを省略し、界面活性剤の洗浄力だけで落とそうとしています。これでは肌に負担をかけるのはいうまでもありません。
さらに、シートやコットンで拭くときにどうしても肌に小さな傷がつきやすく、それが肌トラブルの原因にもなります。長年続けていると、積み重なった刺激でシミができることもあります。つまり、肌にとっては最も負担の大きいタイプです。
「疲れて帰って来たときに、簡単にメイクが落とせて楽だから」という声もありますが、これらを使うなら、メイクを落とさずにそのまま寝てしまった方がまだましなくらいです。
合わないクレンジングを使い続けてしまう理由
クレンジングが合わなくて肌が荒れていても、気づかない人が多いのはなぜでしょう。使い始めてすぐにではなく、数ヶ月使い続けるうちにあれてくる場合もあるからです。
たとえば強い台所用洗剤などを使う場合、始めの数日は大丈夫でも、ずっと使い続けると手があれてくることがあります。少しずつ、肌のうるおいが溶け出していくからです。
クレンジングもそれと同じです。合わないものを使っても、すぐに肌があれるわけではないので、合わないことに気づかない人が多いのです。
