美容のためには長時間の入浴より睡眠や運動の時間のほうが効果的

多くの女性が、半身浴は美容に良い、というイメージをもっています。
半身浴とは、ぬるめのお湯にみぞおちあたりまでつかる入浴法のこと。
長時間つかって発汗することで「毛穴の汚れがとれて肌がきれいになる」「代謝が上がって冷え性が改善される」といった美容効果があると思われているようです。
でも、汗の出口(汗腺)と毛穴(皮脂腺)は、別の穴です。
汗を出しても、毛穴の掃除にはなりません。また、入浴で体が温まるのは一時的なもので、時間がたてば冷えてしまいます。
更に、半身浴での汗出しをしすぎると汗をかきやすくなり、夏に汗ジミやあせもに悩まされる原因となることもあります。
入浴は、疲労回復には有効ですが、大きな美容効果を期待するのは無理があります。
代謝アップをめざすなら、入浴よりも筋トレをしましょう。全身に血液を巡らす役割を果たしているのは、筋肉だからです。
筋肉を鍛えることで血行がよくなり、冷え性の改善や、やせやすい体づくりにもつながります。
美肌や代謝アップに必要なのは、半身浴よりも、規則正しい睡眠と、適度な運動だと言えるでしょう。
おふろで汗をかいても水を飲めば体重は元どおりです
世間では「汗が出る=代謝がよい」とよく言われており、半身浴などでたくさん汗をかくことが人気です。
でも医学的には、汗かきだから代謝がよいとは言えません。
発汗量は体質による違いが大きく、さらに半身浴などで汗をかく訓練をしていると汗が出るようになってきます。
ただし、それは単に汗かきになったということであり、代謝が上がったことにはなりません。
「代謝がよい」とは、基礎代謝(1日の基本的な消費エネルギー)が高いことです。
筋肉が少ないと基礎代謝が下がるので、代謝アップのためには、運動を習慣にして筋肉を維持することがいちばんです。
半身浴で汗かきになっても、代謝が上がってやせやすくなるわけではないのです。
入浴の主な効果は、疲労回復やリラックスです。こうした効果は、間接的に美肌づくりにも役立っています。
リラクゼーション効果を高めるため、入用剤を使うのもよい方法です。保湿成分が含まれているものを使うのもおすすめです。
塩や炭酸で発汗したりやせたりする、というのは俗説です。入浴剤は、あくまで気分的なのもと心得ましょう。

